カテゴリー別アーカイブ: 吉水園

吉水園は、京都東山のふもと、浄土宗の開祖・法然上人が開いた知恩院のほとり、平安神宮に続く神宮道三条に位置しています。この周辺は、法然上人が庵をむすんだ頃は吉水という名で呼ばれていましたが、吉水園はそれにちなんで付けられた屋号です。創業は、幕末の元治元年(1864)で、当代の祖父が店を譲り受けて今に至っています。看板商品は「京おんな」で、日本画家、広田多津画伯が描いた舞妓が描かれたかけ紙をとると、中から色とりどりの愛らしい、九種類の餡をそぼろにした、ひと口サイズのお菓子が出てきます。平安の昔より、色と味によって季節を表現してきた日本人の感性が息づくお菓子です。他にも東山一帯に多くみられた椎の木の実を使った「椎餅」が代表銘菓のひとつで、「餡なし」のきな粉をまぶしたものと、「餡入り」の白いものがあり、いずれもとろりとした餅質がおいしいお菓子です。